全銀フォーマット完全ガイド【2026年最新】
経理担当者のための変換・作り方・エラー対処法
公開日: 2026年5月6日 | 山田ツール編集部
この記事でわかること
- ✓ 全銀フォーマット(FBフォーマット)の仕組みと4つのレコード構造
- ✓ 給与振込・総合振込・口座振替の業務コードと対応銀行
- ✓ VBA・プログラミング不要でCSVから無料変換する方法
- ✓ 全角文字・桁数・文字コードなどよくあるエラーの対処法
毎月の給与振込や取引先への支払いで「全銀フォーマットでデータを用意してください」と言われた経験はありませんか。初めて耳にしたとき、「なんだか難しそう」「専門的な知識が必要そう」と感じる方も多いはずです。
でも実は、仕組みさえ理解してしまえば意外とシンプルです。全銀フォーマットとは何か、どんな場面で使うのか、どうやって作るのか——この記事では経理担当者・総務担当者・中小企業オーナー・フリーランスの方を対象に、一から丁寧に解説します。
さらに、ExcelマクロやVBAの知識がなくてもブラウザ上で無料・登録不要で全銀フォーマットに変換できるツールも紹介します。毎月の振込作業をぐっとラクにしましょう。
全銀フォーマットとは?基本知識をわかりやすく解説
全銀フォーマットの正式名称は「全銀協規定フォーマット」です。全銀協とは全国銀行協会連合会のことで、日本国内の銀行が参加する業界団体です。この団体が「銀行への一括振込データはこの形式で送りなさい」と定めた標準規格が全銀フォーマットです。
別名は複数あります。「FBフォーマット」「全銀ファイル」「全銀データ」などと呼ばれることもありますが、すべて同じものを指しています。銀行のネットバンキング画面では「総合振込データ」「ファームバンキングデータ」と表記されていることもあります。
全銀フォーマットの基本仕様
- ファイル形式:テキスト形式(.txt)
- レコード長:1レコード = 120桁(120バイト)固定長
- 文字コード:JIS8単位コード(半角カナ・半角英数字のみ、全角文字は使用不可)
- 改行:CR+LF(Windows形式)
4種類のレコード構成
全銀フォーマットのファイルは、以下の4種類のレコード(行)で構成されています。1枚のファイルに振込先が何件あっても、ヘッダーとエンドは必ず1行ずつ、データレコードが振込先の件数分並ぶ構造です。
ヘッダーレコード(種別コード:1)
ファイル全体の先頭行。振込元の銀行・支店・口座情報、業務コード(給与振込・総合振込など)、振込指定日などを記録します。
データレコード(種別コード:2)
振込先ごとに1行ずつ作成します。振込先の銀行コード・支店コード・預金種目・口座番号・口座名義・振込金額などを記録します。振込先が20件あれば20行になります。
トレーラレコード(種別コード:8)
合計件数と合計金額を記録する行です。銀行側でデータレコードの内容と照合し、送信ミスや改ざんがないかを検証するために使われます。
エンドレコード(種別コード:9)
ファイルの終端を示す行です。全て「9」で始まり、残りは空白で埋められています。
この構造を手作業で作るのは大変ですが、山田ツールの全銀フォーマット変換ツールを使えば、CSVをアップロードするだけで4種類のレコードを自動生成してくれます。
全銀フォーマットが必要な場面と業務コード
全銀フォーマットは、銀行のネットバンキングで一括振込を行う際に使います。1件ずつ手入力するのではなく、データファイルをアップロードすることで数十件・数百件の振込を一度に処理できます。
業務コード一覧
| 業務コード | 用途 | 主な利用者 |
|---|---|---|
| 11 | 給与振込 | 給与担当者 |
| 12 | 賞与振込 | 給与担当者 |
| 21 | 総合振込(取引先への支払いなど) | 経理・財務担当者 |
| 91 | 口座振替(代金回収) | サブスク・定期課金事業者 |
最もよく使われるのは給与振込(11)と総合振込(21)です。毎月の給与支払いや、月末の仕入先・外注先への一括支払いに活用されています。住民税特別徴収の代行納付にも対応している銀行があります。
対応銀行と費用:無料で使えるネットバンクはどこ?
全銀フォーマットへの対応状況は銀行によって異なります。特にネット系銀行は無料で利用できることが多く、中小企業やフリーランスにとってコスト面でのメリットが大きいです。
無料で使えるネットバンク
- ✓ 楽天銀行(法人口座・個人事業主口座)
- ✓ 住信SBIネット銀行
- ✓ PayPay銀行(旧ジャパンネット銀行)
- ✓ GMOあおぞらネット銀行
- ✓ ゆうちょBizダイレクト
有料・条件付きの大手銀行
- △ みずほ銀行(総合振込サービス:初期55,000円+月額22,000円程度)
- △ 三菱UFJ銀行(法人向けサービスに月額費用あり)
- △ 三井住友銀行(BizSTATION:月額費用あり)
- △ 地方銀行・信用金庫(仕様が微妙に異なる場合あり)
注意:取引銀行の仕様を事前確認してください
銀行によってフォーマットの細部が異なる場合があります(特に地方銀行・信用金庫)。アップロード前に取引銀行のマニュアルや担当者に確認することをおすすめします。
全銀フォーマットの作り方:3つの方法を比較
全銀フォーマットを作成する方法は主に3つあります。自社の状況や頻度に合わせて選んでください。
1無料ブラウザツールを使う(最速・推奨)
最もかんたんで即効性のある方法です。山田ツールの全銀フォーマット変換ツールは、CSVファイルをアップロードするだけで全銀フォーマットに変換できます。VBAもExcelも、プログラミングの知識も一切不要です。
変換手順(5分でできる)
- 1振込先情報を記載したCSVを準備する
- 2ツールにCSVをアップロードし、業務コード・振込日を設定する
- 3全角カナが自動的に半角カナへ変換されることを確認する
- 4変換結果をプレビューして内容を確認する
- 5全銀フォーマット(.txt)をダウンロードしてネットバンキングにアップロードする
CSVアップロードで即変換・半角カナ自動変換・インボイス対応
2会計ソフト・給与ソフトを使う
freee・マネーフォワードクラウド給与・弥生給与などの主要な会計・給与ソフトは、全銀フォーマットの出力に対応しています。給与計算が終わったらそのまま全銀データを出力でき、二重入力の手間が省けます。
ただし月額費用がかかります(freeeの場合:スタータープラン月2,980円〜)。すでに導入済みであれば最も効率的な方法ですが、全銀フォーマットの変換のためだけに導入するのはコストが合いません。
対応ソフト例:freee(給与明細・振込データ出力対応)、マネーフォワードクラウド給与、弥生給与、PCA給与、奉行シリーズ
3ExcelのVBAで作る
Excelのマクロ(VBA)を使って全銀フォーマットを生成するスクリプトを自作する方法です。一度作ってしまえば自社の独自フォーマットにも完全対応できますが、初期設定に相応の時間がかかり、プログラミング知識が必要です。
検索すると「全銀フォーマット VBA 無料」で作成例がいくつか見つかりますが、銀行の仕様変更があった場合の保守が必要になるのが難点です。月に数回程度の利用なら、無料の変換ツールを使う方がはるかに効率的です。
3つの方法を比較
| 方法 | 費用 | 難易度 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| ブラウザツール | 無料 | かんたん | 月数回程度・今すぐ使いたい |
| 会計ソフト | 月額費用あり | かんたん | すでに導入済み・給与計算と一体管理 |
| ExcelのVBA | 無料(工数あり) | 難しい | IT担当者・独自カスタマイズが必要 |
よくあるエラーと対処法
全銀フォーマットのアップロード時にエラーが出て困った経験がある方は多いはずです。典型的なエラーと対処法をまとめました。
エラー1:全角文字が含まれているためエラーになる
原因:口座名義に漢字・全角カタカナが含まれている
対処:全角カナを半角カナに変換してください。山田ツールは自動変換に対応しています。
✓ ヤマダショウジ(カ)(半角カナ)
エラー2:口座番号の桁数が合わない
原因:口座番号が7桁未満で前ゼロ補完が行われていない
対処:口座番号の先頭にゼロを追加して7桁にしてください。
✓ 0123456(7桁・前ゼロ補完済み)
エラー3:銀行コード・支店コードがわからない
原因:振込先の銀行コード(4桁)・支店コード(3桁)が不明
対処:全銀協の金融機関コード検索サービスで確認できます。または取引銀行のネットバンキング画面や通帳の記号番号欄から確認してください。
エラー4:文字コードエラーが発生する
原因:ファイルの文字コードがShift-JIS以外(UTF-8等)で保存されている
対処:テキストエディタ(メモ帳・VSCode等)で文字コードをShift-JISに変換して保存してください。山田ツールの変換ツールは自動的に正しい文字コードで出力するため、このエラーは発生しません。
エラー5:受取人名が長すぎてエラーになる
原因:受取人名(カナ)が30文字(半角)を超えている
対処:30文字以内に収まるよう省略します。
有限会社 → (ユ)
合同会社 → (ド)
医療法人 → (イ)
エラー6:合計金額・件数が合わない
原因:トレーラレコードの合計件数・合計金額がデータレコードの内容と一致していない
対処:手動でフォーマットを作成した場合に発生しやすいエラーです。ツールを使って自動生成すれば、この計算は自動で行われます。
山田ツールの全銀フォーマット変換ツール:機能詳細
山田ツールの全銀フォーマット変換ツールは、専門知識なしでも即日使い始めることができます。主な機能を紹介します。
完全無料・登録不要
アカウント作成やクレジットカード登録は一切不要。ページを開いてすぐに使えます。
半角カナ自動変換
全角カタカナや漢字を含むCSVでも、口座名義を自動的に半角カナに変換します。
給与・賞与・総合振込に対応
業務コード11(給与)・12(賞与)・21(総合振込)を選択できます。
変換後プレビュー確認
ダウンロード前に変換結果をブラウザ上で確認できます。ミスを事前に防げます。
インボイス番号対応
2023年10月施行のインボイス制度に対応した出力が可能です。
安全なブラウザ処理
データはサーバーに保存されません。経理データを社外サーバーに上げることなく変換できます。
CSVの準備方法:必要な列と入力ルール
変換ツールにアップロードするCSVには、以下の列が必要です。Excelで作成して.csv形式で保存してください。
必要な列一覧
| 項目名 | 桁数 | 備考 |
|---|---|---|
| 振込先銀行コード | 4桁 | 例:0001(みずほ銀行) |
| 振込先支店コード | 3桁 | 例:001(新宿支店) |
| 預金種目 | 1桁 | 1=普通、2=当座、4=貯蓄 |
| 口座番号 | 7桁 | 7桁になるよう前ゼロ補完 |
| 受取人名(カナ) | 最大30文字 | 半角カナ。ツールが自動変換対応 |
| 振込金額 | 最大10桁 | 円単位の整数。カンマ不要 |
サンプルCSVのイメージ
0036,120,1,0123456,ヤマダ タロウ,250000
0009,001,1,0234567,サトウ ハナコ,200000
0033,150,2,0345678,(カ)サンプル,500000
よくある質問
Q. 全銀フォーマットとFBフォーマットは同じですか?
はい、同じものです。全国銀行協会連合会(全銀協)が定めた標準規格で、「FBフォーマット」「全銀ファイル」「全銀データ」などとも呼ばれます。銀行のネットバンキング画面では「総合振込データ」「ファームバンキングデータ」と表記されることもあります。
Q. 全角文字が含まれているとなぜエラーになりますか?
全銀フォーマットはJIS8単位コード(半角カナ・半角英数字)のみを使用する規格のため、漢字や全角カタカナは使用できません。受取人名はすべて半角カナで入力する必要があります。山田ツールは全角→半角カナへの自動変換に対応しています。
Q. 楽天銀行・住信SBIネット銀行でも全銀フォーマットが使えますか?
はい、楽天銀行・住信SBIネット銀行・PayPay銀行・GMOあおぞらネット銀行は全銀フォーマットでの一括振込に対応しており、無料でご利用いただけます。ゆうちょBizダイレクトも対応しています。
Q. 口座番号が6桁の場合はどうすればよいですか?
口座番号は7桁で指定されているため、7桁未満の場合は先頭にゼロを補完します。「123456」(6桁)なら「0123456」と入力します。山田ツールの変換ツールはこの補完を自動で行います。
Q. 会社名が30文字を超える場合はどうすればよいですか?
受取人名は最大30文字(半角)の制限があります。「株式会社」→「(カ)」、「有限会社」→「(ユ)」、「合同会社」→「(ド)」などと省略して30文字以内に収めてください。
Q. freeeや弥生で全銀フォーマットを出力できますか?
はい、freee・マネーフォワードクラウド・弥生給与などの主要な会計・給与ソフトは全銀フォーマットの出力に対応しています。ただし月額費用がかかります。月数回程度の利用であれば、山田ツールの無料変換ツールの方がコスパよく使えます。
Q. 文字コードエラーが出た場合の対処法は?
全銀フォーマットのファイルはShift-JISで保存する必要があります。UTF-8で保存するとアップロード時にエラーになります。山田ツールの変換ツールは正しい文字コードで自動出力するため、このエラーは発生しません。
Q. 業務コードの選び方がわかりません
給与の支払いには11(給与振込)、ボーナスには12(賞与振込)、取引先への代金支払いには21(総合振込)を使います。口座振替(代金の回収)は91です。取引銀行で対応している業務コードが異なる場合があるため、事前に確認してください。
まとめ:全銀フォーマットは難しくない
全銀フォーマットとは、全国銀行協会連合会が定めた銀行一括振込の標準規格です。テキスト形式・120桁固定長・4種類のレコード構成——仕組みがわかれば、経理担当者でも問題なく扱えます。
かつてはVBAを書いたり、高額な会計ソフトを導入したりしなければ作れませんでしたが、今は無料のブラウザツールで誰でも即日使い始めることができます。
月に数回程度の振込作業であれば、山田ツールの全銀フォーマット変換ツールが最もコスパよく使えます。登録不要・完全無料で、CSVをアップロードするだけで変換できます。ぜひ次回の給与振込・取引先への支払いにお役立てください。
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この記事は2026年5月時点の情報に基づいています。全銀フォーマットの仕様や各銀行のサービス内容は変更される場合があります。実際の振込作業の前に、取引銀行のマニュアルや担当者にご確認ください。