
デイサービスの料金はいくら?要介護度別・月額の目安完全ガイド【令和8年度現在】
親が急に介護を必要になり、ケアマネさんから「デイサービスを使いましょう」と言われた——でも実際の月額がいくらになるか、不安に感じる方は多いものです。
本記事では、令和8年度現在のデイサービス料金体系を、介護家族の方向けにわかりやすく解説します。1回あたりの目安、月額のシミュレーション、限度額の仕組み、令和8年6月期中改定の影響まで完全網羅します。
デイサービスにかかる費用の3要素
デイサービスの月額費用は、3つの要素 で構成されます。これを理解すれば、月額のおおよその目安が立てられます。
1. 介護保険適用部分(1〜3割の自己負担)
国が定めた 単位数 に、お住まいの地域の単価をかけて算出される料金。利用者は所得に応じて 1割・2割・3割 を負担します。
2. 食費(契約に基づく実費)
デイサービスの 昼食代 は、施設によって自由に設定されます。一般的に 1回 500円〜800円 が相場です。物価高騰の影響で、令和8年以降は700〜900円に上げる施設も増えています。
3. 実費(おやつ・教材費など)
- おやつ代: 1回50〜150円
- レクリエーション材料費: 月数百円〜
- 個別の理美容代: 必要時のみ
「介護保険分」と「自費」の合計が、月額のお支払い額になります。
介護保険適用部分の計算式
介護保険分の自己負担額は、次の式で計算します。
介護保険分自己負担 = 単位数 × 1単位の単価 × 自己負担割合
単位数
サービス時間と要介護度で決まります。令和8年度の通所介護(通常規模型)の基本単位:
| 要介護度 | 3-4時間/回 | 5-6時間/回 | 7-8時間/回 | 8-9時間/回 |
|---|---|---|---|---|
| 要介護1 | 366 | 565 | 658 | 669 |
| 要介護2 | 421 | 666 | 777 | 791 |
| 要介護3 | 477 | 770 | 900 | 916 |
| 要介護4 | 530 | 870 | 1,023 | 1,041 |
| 要介護5 | 585 | 970 | 1,148 | 1,168 |
これに 加算(入浴介助・個別機能訓練・処遇改善 など) が追加されます。
1単位の単価
地域とサービス種別で変動。デイサービス(通所介護)の場合:
| 級地 | 主な地域 | 1単位 (デイサービス) |
|---|---|---|
| 1級地 | 東京都特別区(23区) | 10.90円 |
| 2級地 | 横浜市・大阪市・名古屋市 など | 10.72円 |
| 3級地 | 千葉市・神戸市 など | 10.68円 |
| 4級地 | さいたま市・京都市 など | 10.54円 |
| 5級地 | 福岡市・札幌市 など | 10.45円 |
| 6級地 | 中規模都市 | 10.27円 |
| 7級地 | 地方都市 | 10.14円 |
| その他 | 地方部 | 10.00円 |
自己負担割合(1割・2割・3割)
本人の合計所得と年金収入で決まります。多くの方は 1割負担 です。
| 区分 | 条件(目安) |
|---|---|
| 1割 | 大部分の高齢者 |
| 2割 | 年金収入(単身)280万円以上 |
| 3割 | 年金収入(単身)340万円以上 |
市区町村から「介護保険負担割合証」が交付されるので、そこで確認できます。
要介護度別 月額の目安(令和8年度)
最も気になる「実際の月額」を、典型的なケースで試算してみました。
条件
- 利用時間: 7-8時間/回 (一般的)
- 地域: その他の地域(1単位 = 10円)
- 加算: 標準的な加算込み(処遇改善加算Ⅰイ + 入浴介助加算 + 個別機能訓練加算)
- 食費: 1回700円 × 利用回数
- 自己負担割合: 1割
週3回利用の場合(月13回)
| 要介護度 | 介護保険分(1割) | 食費 | 月額合計 |
|---|---|---|---|
| 要介護1 | 約 ¥10,400 | ¥9,100 | 約 ¥19,500 |
| 要介護2 | 約 ¥12,000 | ¥9,100 | 約 ¥21,100 |
| 要介護3 | 約 ¥13,700 | ¥9,100 | 約 ¥22,800 |
| 要介護4 | 約 ¥15,400 | ¥9,100 | 約 ¥24,500 |
| 要介護5 | 約 ¥17,000 | ¥9,100 | 約 ¥26,100 |
週5回利用の場合(月22回)
| 要介護度 | 介護保険分(1割) | 食費 | 月額合計 |
|---|---|---|---|
| 要介護1 | 約 ¥17,300 | ¥15,400 | 約 ¥32,700 |
| 要介護2 | 約 ¥20,000 | ¥15,400 | 約 ¥35,400 |
| 要介護3 | 約 ¥22,800 | ¥15,400 | 約 ¥38,200 |
| 要介護4 | 約 ¥25,600 | ¥15,400 | 約 ¥41,000 |
| 要介護5 | 約 ¥28,300 | ¥15,400 | 約 ¥43,700 |
注意: 上記はあくまで目安です。地域・加算内容・食費設定により上下します。
支給限度額を超えたらどうなる?
介護保険には、要介護度ごとに 月額の支給限度額 があります。これを超えた分は、全額自己負担(10割) になります。
| 要介護度 | 月額限度額 | 月額限度額(円換算/その他地域) |
|---|---|---|
| 要介護1 | 16,765単位 | 約 ¥167,650 |
| 要介護2 | 19,705単位 | 約 ¥197,050 |
| 要介護3 | 27,048単位 | 約 ¥270,480 |
| 要介護4 | 30,938単位 | 約 ¥309,380 |
| 要介護5 | 36,217単位 | 約 ¥362,170 |
限度額超過のリスクが高い例
要介護1の方が、デイサービスを 週6回(月26回) 利用したい場合:
- 単位数: 約 900 × 26回 = 23,400単位
- これは 要介護1の限度額(16,765単位)を超える ため、約 6,635単位 が全額自己負担に。
- その分を10円/単位で換算すると、約 ¥66,350 の追加負担(1割負担の方には大きな金額)
ポイント: ケアマネさんと相談しながら、回数や時間を調整するのが一般的です。
令和8年6月期中改定の影響
令和8年6月から、介護職員等処遇改善加算 が大幅に拡充されました。デイサービスも対象です。
デイサービスの 処遇改善加算 (令和8年6月以降)
| 区分 | 旧(令和6年6月) | 新(令和8年6月) |
|---|---|---|
| Ⅰ → Ⅰイ | 9.2% | 10.4% |
| Ⅰロ(NEW・生産性向上要件) | — | 12.0% |
| Ⅱイ | — | (拡充あり) |
| Ⅱロ | — | (拡充あり) |
家族にとっての影響:
- 加算が増えるということは、事業者の収入が増える = 介護職員の賃上げ原資
- 同時に、利用者の自己負担も若干増える (10.4%適用の場合、要介護2で月数百円増程度)
食費の基準費用額 改定 (令和8年8月施行)
施設等の食費基準額が 1,445円 → 1,545円 に引き上げられました。 ただし、これは特養や老健などの「施設サービス」の話。デイサービスの食費は契約自由なので一律値上げではありません。
ただし、物価高騰の流れで、デイサービスも食費を引き上げる施設が増えています。
費用を抑える3つのポイント
1. 自治体の助成制度を活用する
- 高額介護サービス費: 月額自己負担の上限(年金収入により ¥15,000〜44,400)を超えた分は払い戻される
- 特定入所者介護サービス費(補足給付): 低所得者向けの食費・居住費軽減
- 生活保護受給者: 介護扶助あり
2. 利用時間を見直す
要介護度が低い方は、7-8時間ではなく 5-6時間 や 3-4時間 で済むことも。半日デイサービスもあります。
3. 加算内容を確認する
施設によって取得している加算が異なります。同じ要介護度でも、加算が少ない施設なら数千円安くなる場合があります。ケアマネさんに「他施設との比較」を相談する と良いでしょう。
シミュレーターで月額を計算
月額の目安を、ワンクリックで試算できる無料ツールをご用意しています。要介護度・時間・回数・地域・負担割合を選ぶだけで、食費込みの月額が出ます。
まとめ
- デイサービス費用 = 介護保険分(1〜3割) + 食費(契約自由・500〜800円) + 実費
- 1回あたり目安: 1,500〜2,500円(1割負担)
- 月額目安(週3回・要介護2): 約 ¥21,000(令和8年度・標準的な加算込み)
- 限度額を超えると全額自己負担 に。ケアマネと回数調整を相談
- 令和8年6月から 処遇改善加算 拡充(賃上げの原資)
- 食費の基準費用額改定(令和8年8月)は 施設サービスの話、デイサービスの食費は契約自由
- 高額介護サービス費・補足給付の 公的助成制度 を活用
正確な料金は、契約予定のデイサービス事業所またはケアマネジャーにご確認ください。
よくあるご質問
デイサービスとデイケア、どちらが安い?
デイサービス(通所介護)の方がやや安いです。デイケア(通所リハビリ)は医療系で、リハビリ専門職(理学療法士・作業療法士)による訓練が中心。費用はデイサービスより300〜500円/回ほど高くなる場合があります。
月の途中で利用回数を増やすことはできる?
空きがあれば可能です。ただし、要介護度ごとの支給限度額を超えるリスクがあります。事前にケアマネさんと相談して、限度額内に収まるか確認しましょう。
昼食を持参して食費を節約できる?
施設の方針によります。多くの施設では「全員が施設の食事を取る」契約になっています。アレルギーなどの事情がある場合は、契約時に相談してください。
兄弟姉妹で費用を分担する場合、誰の名義で請求書が来る?
利用者本人宛の請求が基本です。本人が要介護で支払い困難な場合は、家族が成年後見人になるか、口座管理を任される必要があります。
介護費用は確定申告で控除になる?
一部の介護費用(医療費控除の対象となる条件あり)は医療費控除の対象です。デイサービス利用料の自己負担分も、訪問看護等と組み合わせて利用している場合は対象になる可能性があります。詳細は税理士または最寄りの税務署にご確認ください。