【2026年最新】残業代の計算方法|時給換算・割増率・未払い請求まで完全解説
最終更新: 2026年4月
この記事でわかること
- ✓ 残業代の基本的な計算方法
- ✓ 時給の正しい換算方法
- ✓ 割増率25%・35%・50%・60%の適用条件
- ✓ 深夜・休日残業の計算例
- ✓ 未払い残業代の請求方法
残業代の基本公式
残業代は以下の計算式で求められます。
残業代 = 1時間あたりの賃金 × 割増率 × 残業時間
1時間あたりの賃金
月給 ÷ 月平均所定労働時間
割増率
1.25〜1.60
残業時間
法定労働時間超の時間
1時間あたりの賃金(時給換算)の計算
月給制の場合、以下の手順で1時間あたりの賃金を計算します。
計算例:月給25万円の場合
⚠️ 除外される手当
以下の手当は残業代の計算基礎に含めません:
家族手当、通勤手当、別居手当、子女教育手当、住宅手当、臨時の賃金、1ヶ月を超える期間ごとに支払われる賃金
割増率一覧
| 残業の種類 | 割増率 | 適用条件 |
|---|---|---|
| 時間外労働 | 25%以上 | 法定労働時間(1日8時間・週40時間)を超えた場合 |
| 時間外労働(月60時間超) | 50%以上 | 月60時間を超える時間外労働(中小企業も2023年4月〜適用) |
| 深夜労働 | 25%以上 | 22時〜翌5時の労働 |
| 休日労働 | 35%以上 | 法定休日(週1日)の労働 |
| 時間外+深夜 | 50%以上 | 法定時間外労働が深夜に及んだ場合 |
| 休日+深夜 | 60%以上 | 法定休日の深夜労働 |
【具体例】残業代の計算シミュレーション
ケース1:通常の残業20時間
条件:月給25万円、月平均所定労働時間166.7時間、残業20時間
1時間あたりの賃金:250,000円 ÷ 166.7時間 = 1,500円
残業代:1,500円 × 1.25 × 20時間 = 37,500円
ケース2:深夜残業10時間を含む
条件:月給25万円、通常残業15時間+深夜残業10時間
通常残業:1,500円 × 1.25 × 15時間 = 28,125円
深夜残業:1,500円 × 1.50 × 10時間 = 22,500円
合計:50,625円
ケース3:月60時間超の残業(70時間)
条件:月給25万円、残業70時間(60時間超部分は50%割増)
60時間まで:1,500円 × 1.25 × 60時間 = 112,500円
60時間超:1,500円 × 1.50 × 10時間 = 22,500円
合計:135,000円
未払い残業代の請求方法
残業代が正しく支払われていない場合、過去3年分まで遡って請求できます(2020年4月以降の賃金)。
1証拠を集める
- ・タイムカード、勤怠記録のコピー
- ・給与明細
- ・メールの送信履歴(業務時間の証拠)
- ・PCのログイン・ログアウト記録
2会社に請求
内容証明郵便で未払い残業代を請求。金額と根拠を明記。
3労働基準監督署・弁護士に相談
会社が応じない場合は労基署への申告や、弁護士への相談を検討。
💡 時効に注意
残業代の請求権は3年で時効(2020年4月以降の賃金)。 早めに行動することが重要です。
よくある質問(FAQ)
Q. 固定残業代(みなし残業)の場合は?
固定残業代を超えた分は別途支払いが必要です。例えば「月30時間分の固定残業代」が含まれている場合、31時間目以降は追加で残業代が発生します。
Q. 管理職でも残業代はもらえる?
「名ばかり管理職」なら残業代の対象です。労働基準法の「管理監督者」に該当するには、経営に関する決定権、出退勤の自由、相応の待遇が必要。実態がなければ請求可能です。
Q. 休日出勤と残業の違いは?
法定休日(週1日)の出勤は35%割増。それ以外の休日(所定休日)は通常の時間外労働として25%割増になります。会社の就業規則で法定休日がいつか確認しましょう。
Q. サービス残業は違法?
違法です。労働した時間に対して賃金を支払わないのは労働基準法違反。会社には是正勧告や罰則が科される可能性があります。
まとめ:残業代は正しく計算・請求を
残業代は法律で定められた権利です。正しい計算方法を理解し、適正な金額を受け取りましょう。 未払いがある場合は、証拠を集めて早めに請求することが大切です。
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この記事は2026年4月時点の労働基準法に基づいています。